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ゆいまるナビ開発ストーリー ― その始まりは、現場の葛藤だった

  • chojun0529
  • 6月3日
  • 読了時間: 3分

支援の本質を取り戻すために。――ある現場との出会いが、AI開発の原点になった


「書類に追われて、こどもと向き合う時間がないんです」

放課後等デイサービスを運営する、とある事業所の責任者の方が、そう打ち明けてくれたときの表情が、今でも忘れられません。


私たちはAI開発を手がける企業として、これまで様々な業種の課題に向き合ってきました。けれど、福祉の現場――特に、こどもたちの支援という尊い仕事を支える人たちが、事務作業に時間を奪われているという現実には、強いショックを受けました。

それが、「ゆいまるAI」開発の出発点でした。



■ 書類作成にかかる時間が、現場の熱量を奪っていた

ヒアリングを重ねていく中で、浮き彫りになった課題がありました。それは、個別支援計画や専門的支援計画の作成に、1人あたり数時間も要しているという事実。加えて活動記録、モニタリング、職員スキルの評価…日々の業務の多くが“書くこと”に費やされていたのです。


「本当は、もっとこどもと関わりたい」「もっとメンバー同士で支援の話をしたい」けれど現実は、ぎりぎりのスケジュールと疲弊するスタッフたち――。

これは、“熱意のある現場”ほど苦しんでいる構造だと感じました。



■ 現場の声から生まれた「ゆいまるナビ」

そこで私たちは、支援現場の実態に即したAI支援ツールの開発に乗り出しました。開発のコンセプトは明快でした。

「職員の負担を減らし、支援の“質”を高める余白をつくる」


完成した「ゆいまるナビ」は、個別支援計画・専門的支援計画・活動計画などを、最短15分〜30分で自動生成できる機能を実現。もちろん、支援内容の質や専門性には妥協せず、現場の職員が「使える」「任せられる」と感じるレベルを目指しました。


導入いただいたクライアントからは、「書類作成が短縮されたおかげで、スタッフ同士で、こどもへの支援を話し合う時間が増えた」「その結果、支援の深さがまったく違ってきた」そんな声をいただけるようになりました。



■ 時間が生まれると、支援の質が自然と上がっていく

“浮いた時間”は、話し合いや内省だけでなく、職員研修にも活用されています。成長したのは、子どもたちだけではありません。支援する大人たちの視点も、確実に広がっていきました。


AIが代わりにやってくれるのは、「人間じゃなくてもできる作業」だけです。人にしかできない関わり、気づき、寄り添い――そこに集中できるようにすることが、本来の目的なのです。



■ “支援者を支援する”というミッション

今回のプロジェクトを通じて、私はあらためて気づかされました。子どもたちの成長に寄り添う支援者こそ、支援されるべき存在なのだと。

道具や仕組みをつくる私たちは、その想いに応え続ける責任があります。「支援の本質に、立ち返るために」。ゆいまるAIは、そんな願いを込めて生まれました。



📣 あなたの現場にも、“時間”と“余白”を取り戻す選択肢を加えてみませんか?

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