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生成AIでLINEスタンプを自作する|専門家派遣で支援した制作の流れと、AI活用の基本

専門家派遣の支援で、事業者と一緒にパソコンでLINEスタンプのキャラクター案を見る場面

「お客様とのやり取りに使える、うちだけのLINEスタンプがほしい。でも、アイデアは漠然としていて、デザインを外注するほどの予算も時間もない」

先日、専門家派遣でお伺いした事業者さんからいただいた相談が、まさにこれでした。本記事では、その支援の流れと、生成AIを仕事に使うときに押さえたい基本をまとめます。

この記事の要点

  • 漠然としたアイデアは、ChatGPTとの対話で言葉にしていくとコンセプトに固められる
  • キャラクター制作は生成AIで進められる。大事なのは「変えたい部分」と「残したい要素」を分けて伝える修正指示のコツ
  • LINEクリエイターズマーケットの登録・申請手順まで一緒に進めれば、残りは自分のペースで完結できる
  • 制作を通して「AIには具体的に指示する」という基本が身につくと、ほかの業務にも応用できる

課題は「デザイン」より手前の、アイデアの段階にあった

今回の事業者さんは、お客様一人ひとりとの信頼関係が大切なサービス業の方です。日常のLINEのやり取りの中で、事業者らしさや親しみが伝わるオリジナルスタンプを作りたい、という希望がありました。

ただ、コンセプトはまだ固まっておらず、アイデアは漠然とした段階でした。外部にデザインを依頼すれば費用も時間もかかります。そこで課題は「デザインを外注するか」ではなく、「生成AIを活用して、自社で効率よく作れる体制をどう整えるか」になりました。

支援の流れ1:ChatGPTとの対話で、コンセプトを固める

まず行ったのは、ChatGPTとの対話でイメージを言葉にしていく作業です。

事業の特徴、お客様との関係性、スタンプを使う場面などを一つずつ言葉にしながら、キャラクターの方向性や、スタンプに入れる言葉を固めていきました。漠然とした「こんな感じ」を、AIとの往復で具体的な言葉に変えていく。この進め方は、スタンプ制作に限らず、企画全般に応用できます。

支援の流れ2:生成AIでキャラクターを制作し、修正指示のコツを掴む

固まったコンセプトをもとに、生成AIでキャラクターのデザインを進めました。

ここで大切なのが、思い通りにならない場合の修正指示です。「なんか違う」で終わらせず、変えたい部分を具体的に伝えること、残したい要素を明示すること。この2つを押さえるだけで、生成されるデザインは大きく変わります。

そして、説明だけで終わらせず、すべての工程を事業者さん自身に手を動かして作成してもらいました。支援が終わったあとも自力で再現できる状態にする。それが、今回の支援で一番意識した点です。

支援の流れ3:登録と申請の手順を、一緒に最後までたどる

LINEクリエイターズマーケットへの登録を一緒に行い、スタンプの登録申請までの流れを通しました。

当日はWi-Fi環境が弱く、画像のアップロードだけはその場で完了できませんでした。ただ、残りの作業は自宅で完結できる段階まで到達し、事業者さんからは「ここまでくれば自宅でできる」と喜んでいただけました。手順の全体像が一度見えていれば、残りの作業は怖くありません。

あわせて伝えたこと:AIチャットとAIエージェントの違い

支援の後半では、最近登場したAIエージェントについても解説しました。

これまでのAIチャットは「聞けば答えてくれる」道具でした。一方、AIエージェントは、目的を伝えると手順を考え、道具を使いながら作業を進めてくれる存在です。便利になるぶん、何を任せ、どこまで権限を渡すかの見極めが大切になります。この点については、別の記事「AIエージェントの被害範囲は『権限』で決まる」でも中小企業向けの点検項目をまとめています。

成果は「スタンプ」だけではありません

今回の支援で得られたものは、完成に近づいたスタンプだけではありません。

本来は外注が必要なデザイン制作を、事業者さん自身が短時間・低コストで進められるようになったこと。そして、「AIに指示する際は、漠然とではなく具体的に」という基本を、体験を通じて理解できたことです。この基本は、スタンプ制作にとどまらず、お客様へのフォロー連絡や情報発信など、ほかの業務への応用にもつながります。

オリジナルスタンプは、日々のやり取りの中で事業の印象を残し、親しみや信頼関係を深めるツールになります。完成と公開後の活用については、引き続きフォローしていく予定です。

AI活用の第一歩でつまずいたら、専門家派遣という選択肢があります

「AIを使いたいけれど、何から始めればいいか分からない」「自社で作れる体制を整えたい」という段階こそ、専門家派遣の出番だと思います。商工会議所の専門家派遣では、現場にお伺いして、実際に手を動かしながら進められます。

合同会社あとらくしょんでは、埼玉県登録のAIコンサルタントとして専門家派遣に対応しているほか、AI導入の無料相談も受け付けています。まずは「こんなこと、できる?」という漠然とした相談からで大丈夫です。

よくある質問

Q. 絵が描けなくても、LINEスタンプは作れますか

A. 作れます。キャラクターのデザインは生成AIで進められます。大切なのは絵の技術よりも、作りたいイメージを言葉にすることと、修正の指示を具体的に伝えることです。

Q. アイデアが漠然としていても相談できますか

A. むしろ、その段階の相談が多いです。ChatGPTとの対話で事業の特徴や使う場面を言葉にしていくと、コンセプトは固まっていきます。

Q. LINEスタンプの申請は難しいですか

A. 手順自体は、LINEクリエイターズマーケットの案内に沿って進められます。一度、登録から申請までの流れを通しておくと、残りの作業も自分のペースで進められます。

Q. AIエージェントとAIチャットは何が違うのですか

A. AIチャットは質問に答える道具、AIエージェントは目的を伝えると手順を考えて作業を進める存在です。任せる範囲と権限の管理が大切で、当ブログでも点検項目を記事にしています。

著者について

長 純(ちょう じゅん)。合同会社あとらくしょん代表。金融・通信のシステムエンジニアとして約10年勤務したのち福祉の現場へ。埼玉県登録のAIコンサルタントとして、商工会議所の専門家派遣で中小企業のAI活用を支援しています。

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中小企業のAI導入支援業務の整理からツール選定、社内ルールづくり、定着まで伴走します。入間市周辺は訪問、そのほかの地域はオンラインで対応します。

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